公益社団法人生命保険ファイナンシャルアドバイザー協会 Japan Association of Insurance and Financial Advisors

Web magazine“Present” 広報誌「Present」Web版

2021年3月号掲載

ポイント・マイルは相続できる?

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ポイントとマイルの扱いの違いに注意

さまざまな店舗での買い物やネットショッピングで貯まるポイント。今や多くの人がポイントサービスを利用しており、なかには何万ものポイントを貯めている人もいるでしょう。
でも、もしポイントの持ち主が亡くなったら、ポイントを相続することはできるのでしょうか。

結論から言うと、ポイントの相続は難しいようです。企業により規約は異なりますが、そのほとんどには「会員の死亡時には会員資格を失う」「相続はできない」などといった文言があります。つまり、利用者が亡くなった時点でポイントは失効し、使えなくなるということです。

とはいえ、なかには家族間でポイントを共有したり、複数のポイントカードを1枚にまとめたりできるサービスもあります。この場合、厳密には「相続」ではありませんが、亡くなった人のポイントを引き継ぐことができます。
また、ポイントと同様に、航空会社のマイルを貯めている人も多いと思います。実は、JAL(日本航空)やANA(全日空)のマイルは、規定上、相続が可能とされています。

JALでは「会員が死亡した際、法定相続人は所定の手続きにより会員のマイル口座に残る有効なマイルを相続することが可能です」(JALマイレージバンク一般規約14条)、ANAでは「会員が死亡した場合、法定相続人は、会員が取得していたマイルを、所要の手続きが完了した時点で有効な範囲で承継することができます」(ANAマイレージクラブ会員規約21条)と定められています。
相続する場合、JALは必要書類を揃えて郵送で、ANAは電話で問い合わせた上で手続きを行う必要があります。

ポイントやマイルは本来、使うために貯めるものですから、利用者が元気なうちに使い切ることが望ましいでしょう。しかし、万が一のことがあって利用者が亡くなり、ポイントやマイルが残ってしまった場合は、その扱いを運営会社に問い合わせてみることをおすすめします。

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