公益社団法人生命保険ファイナンシャルアドバイザー協会 Japan Association of Insurance and Financial Advisors

Web magazine“Present” 広報誌「Present」Web版

2021年5月号掲載

自分らしく生きるために

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優秀賞

秋田県 五城目町立五城目第一中学校
三学年 舘岡 寧々(たておか ねね)

私は幼い頃に大きな病をしました。自分では大変だった記憶はほとんどありません。そこで、母に治療や四年間の闘病生活について聞いてみました。すると、出生と同時に母が生命保険に私を入れてくれていたことを初めて知りました。生命保険に入っていたことで、高額な治療や検査・入院費用も保険で賄うことができたため、安心して治療に臨むことができた、ということでした。

私の病気には様々な治療方法があるものの、そのどれもが自分たちのお金では支払うことの難しいものばかりであったそうです。私が今、元気に過ごせているのは、お金を気にせずに最善の治療を受けることができたからです。

先日、主治医より治療や現在までの経過を聞きました。私の病気は秋田県内で年間五、六例くらいしかない病気であること、とてもハードな治療が必要であったことを知りました。そのリスクとして免疫が下がり、それが原因で弱視になってしまったそうです。しかし、命を救うためには仕方がなかったとも伝えられました。治療の中心は点滴による投薬治療、内服でしたが、時には輸血が必要になることもありました。治療中には様々な検査も並行して行いました。何種類もの薬剤を使用し、薬が効いているのかを判断していく日々でした。目に異常が発生した際も、少しでも病状をくい止めるため、一日二回の点滴が一年間続き、その薬剤も高額であったということでした。

現在、病気は完治しましたが、その弊害として弱視となってしまいました。網膜にウイルスが侵入し、細胞の壊死から、視野障害、視力低下、コントラストが悪い状態になりました。そのため、盲学校での訓練を行ってきました。日常生活では、色の判別が難しかったり、物の距離感をつかめなかったり、相手の顔がはっきり見えていなかったりするので、クラスのみんなに協力してもらいながら学校生活を送っています。今まで家族や友達だけでなくたくさんの方々に支えられてきました。この感謝を忘れずに、今の自分にできることを積極的に行い、少しでも恩返しができるように頑張りたいです。私の他にも障害などで困っている人はたくさんいます。私は一人でも多くの人の力になれるような仕事に就きたいと思っています。今までの自分自身の経験を生かしていけたらうれしいです。そのために、まずは目の前の高校受験に向けて一生懸命努力し、そして残りの中学校生活をみんなと楽しく充実したものにしていきたいです。

〝病気になる〟〝生死にかかわることになる〟など普段から考える人は少ないと思います。しかし、いつ病気や事故が自分にふりかかってくるか分かりません。安心して生活を送るためには、生命保険は0歳から必要だと感じます。〝生命保険〟と聞くと、重く受けとめてしまったり、保険に入るのにお金がかかると考えてしまうと思います。しかし、人は病にかかったとき、命を守るため選択をします。そのときは、お金のことは全く考えずに治療方法を選ぶ人が多いです。でも、その後、現実が見えてきます。お金で命が左右されることは、とても残念だと思います。私は生命保険に入っていたことで選択肢が増え、ゆとりをもって治療に専念することができました。自分を守るための保障だと考えて、もっと多くの人に生命保険を活用してほしいです。

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